化粧水

ここ数年、冬になると鼻の頭から頬にかけて粉が吹いたようになります。いわゆる乾燥肌ってやつです。顔を洗って顔を拭いた直後はその粉がすごいのですが、いまだにニキビができまくるくらいオイリーなおかげか、しばらくすると目立たなくなるのでそれほど気にしていませんでした。それが、最近はその粉吹きがさらにひどくなってきていて、顔を洗うたびにゴシゴシと垢すりをして粉状の肌を垢として落としていました。毎日垢すりしているのに、毎日ボロボロ出るんです。どんだけ僕の顔汚いんだよって話です。この対処法が間違っているのは気づいていたのですが、垢がボロボロ出るのはそれはそれで楽しく、ついぞ今日まで続けてしまっていました。ええ、ニキビ跡が体中にあるのも、ニキビを潰すのが面白くて潰しまくった自分のせいです。
十分こすったつもりでもまだカサカサが取れなくて、さらには鼻の頭が赤らんできたため、ついに今日、諦めて対策法を変更することにしました。困ったときのインターネット。調べてみたら、化粧水を使うといいらしいことがわかったので、早速近くのドラッグストアへ。普段はまず行くことのない化粧品コーナーではそこに居るだけで気恥ずかしいというのに、化粧水はいろいろと種類があって何がいいのかさっぱりわかりません。近くにあった手ごろな値段のものを適当に買ってみました。帰ってから早速使おうと開けてみたら、なんだか懐かしい匂い。車で買い物に出かけるときはいつも、祖母がこんな匂いをさせていた気がします。そういえば、この化粧水の容器にも見覚えがあるような無いような。
そんなこんなで購入した化粧水は、僕のカサカサ肌に効果てきめん。水で濡らしただけだと数分でカサカサに戻っていたというのに、化粧水をつけたら一日中カサカサとおさらばできました。すごいなぁ、たったこれだけでカサカサの肌がスベスベになるとは。化粧水一つで、女性の美に掛ける意気込みがいかにすごいかが実感できてしまいました。それに比べて、男は…。女性の化粧品を見習って、塗るだけでスカスカの頭皮がフサフサになるような薬の開発をがんばってもらいたいもんです。