発見

会社のすぐ近くにお気に入りの道があります。
道の途中に階段があるんです。見慣れた人にとってはなんてことないのでしょうが、建物や施設に入るわけでもないのに、急に階段が出てくるのは結構びっくりします。
この階段、道の進行方向にまっすぐあるわけではなく、おそらく急な傾斜を緩やかにするためなのでしょうが、進行方向に対してくの字型のスロープのようになっています。くの字の折れ曲がるところにはちょうど民家の入り口があって、その前を通りがかるたび、扉の奥から何かおもしろいものが飛び出してしてくるのではないかとちょっとドキドキします。
お気に入りなので週に一度くらいのペースでその道を歩いているのですが、今日になって初めて、道の壁面にカニが描かれていることに気づきました。間近で見ると単なる凹凸なのですが、5mくらい離れてみると、凹みを組み合わせてカニになっているのがすぐにわかります。すぐ近くに幼稚園と小学校があるので、子供のことを意識して描かれたものなのかもしれません。
それにしてもなんで今まで気づかなかったんだろう。この道を通るときはいつもより歩くペースを落としていて、途中で立ち止まって空を見たり、階段を写真に納めてみたり、普段よりずっと周りを意識しているはずなのに。よく見ているつもりで、全然見てなかったみたいです。もっと落ち着いて見てみよう。もしかしたら今まで気づいていなかったことはもっとたくさんあるのかも。ただ、気づきたくなかったものにまで気づいてしまったら嫌だな。今日みたいに、見たいものだけ見れるといいんだけど。