善き人のためのソナタ

今日は、非公式なお達しがあり、6時に帰ることができました。それならば、と、会社を出るなり早足で歩き、最終回上映前の飯田橋ギンレイホールになんとか到着。
カンバセーションズと、善き人のためのソナタを観てきました。
カンバセーションズは、結婚式で再開したかつての夫婦の話。タイトル通り、映画のほとんどのシーンがこの二人だけ、しかも左半分とと右半分で違う視点から映した画面で、1時間半という短尺ながらもだいぶお腹いっぱいになりました。映画としてはどうかと思うけど、かなり聞き取りやすい発音だったので英語の教材なかにはよかったりするかも。
善き人のためのソナタは、ベルリンの壁があるころのドイツで、シュタージである主人公と、彼の監視対象である劇作家達の話。普段は何十時間でも無表情で冷酷に尋問をする主人公が、無表情なのはあいかわらずのまま、盗聴した重大事項の報告をもみ潰すなど、徐々に人間味のある行動を見せていきます。序盤はやたら静かで単調なもので、睡眠不足もあいまって、あろうことか眠ってしまいました。なので、途中から見ていたのですが、最後のほうの感動シーンをみて、はじめからしっかり観ておけばよかったと後悔してしまいました。いい映画。
ギンレイホールの会員になるかどうか迷ってます。年間1万円なら、もとは取れそうな気がしますが、必ずしも観たい映画をやってくれるわけじゃないだろうしなぁ。実際、ページ上の上映スケジュールをみても、次の「あかね空」と「さくらん」、次の次の次の「あるスキャンダルの覚え書き」と「バベル」はあまり観たいと思いません。「今宵、フィッツジェラルド劇場で」とか、「しゃべれども しゃべれども」とか、「ボルベール(帰郷)」みたいに観たいのもありますが…。
それと、会員になったところで観にくるかどうか不安だというのもあります。今はちょうど、僕の中で小説とか映画とかの波がやってきているでいいのですが、この波が穏やかになってからも果たしてわざわざ映画を観るために飯田橋まで来るかどうか。今日みたいに会社帰りに寄れるのならいいのですが、さすがに今日ほど帰れる日はそうそうないでしょうし…。う〜ん、次の気分しだい。

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

Conversations(s)/カンバセーションズ [DVD]

Conversations(s)/カンバセーションズ [DVD]