意思の疎通の難しさ

自分の考えを伝えるのって難しい。前々から感じてはいましたが、社会人になってからはさらに強くそう感じるようになりました。
「お前は人の三倍ほうれんそうをしっかりやれ」という本部長からの忠告を守り、自分では確実にこれだと思うような時でも、なるべく上司へ判断をあおいでから物事をすすめるようにしています。……まあ、それでも人よりダメダメみたいですが。で、そんなほうれんそうをする時、3回に1回くらいは「何を言っているかわからない」といわれてしまいます。確かに、自分の中でまだ整理ができていなくてわけのわからない話になるときもあるのですが、ほとんどの場合は自分の中でしっかり整理をして、相手に僕の意思が伝わるように話を組み立てているつもりです。しかし、それがどうもうまく言っていないようです。
今日なんて、「すこしは考えろ」と言われてしまいました。「これこれこうなんですが、Aのほうがいいでしょうか、それともBのほうがいいでしょうか」と相談に言ったところ、上司からいくつか案を出されたので、その反論や他の選択肢を提案しました。すると上司は少し苛立った口調で冒頭の言葉を言うとともに、選択肢Cをやるよう指示を出したのです。ん〜、もちろんこれら全てを考えた上で相談に来たのですが……。上司としては僕が何も考えずに指示をあおぎに来たととったようで。
これが今日初めてだったなら上司の才を疑うところですが、配属されてから他の人との間でも既に何度か繰り返された光景なのです。つまり、僕の説明能力に問題がある。そういうことに他ならないはず。
結論から入ってしまうのがいけないのかもしれません。「結論をまず述べるのがわかりやすい」と、小論文の書き方で学んで以来、結論を言ってからその理由を後で述べるようにしているのですが、文章での話の展開をそのまま会話に持ってきてしまっているのがまずいのかもしれません。「よって、私は以下の結論を得るのだ」なんて人との会話で喋っている人がいたら、僕なら確実にその人に奇人の烙印を押しますしw
かといって、長すぎる説明のあとでメインの部分を話しても当然わかりにくいはず。僕が何かを話すと、時系列に沿って話すため話が長くなり、結構嫌がられます。なので、短すぎず長すぎず、要点を捉えた話をするのがいい。これが結論。……そんなの、誰だってそう思ってるし、実現できりゃ苦労しないんですよ orz
結局「慣れ」なんでしょうね。要点を整理して、相手の状況に応じた説明を試みる。これを心がけていきたいと思います。欲を言えば、自分の望む方向へ話を巧みに持っていく話術とかになるのでしょうが、高望みはしません。僕は自分の意思が確実に相手に伝わればそれでいいです。う〜ん、コミュニケーションって難しい!