上野をぶらぶら

今日は三連休の中日。直前の金曜日まで、三連休だということに気づいていなかったのでちょっとお得な気分です。昨日は一日中寝ていたので、いつもであれば日曜日は買い物や掃除で忙しいのですが、三連休なのでまだまだのんびり。部屋にいると今日も寝て過ごしてしまいそうだったので外にでかけてみました。
向かった先は上野。上野はうちから30分近くかかる場所で、普段の新宿が5分圏内であることを考えると結構な遠出です。上野着いた時点で既に「出かける」という目的は達成したので満足だったのですが、せっかくなのでぶらぶらしてみました。まずは上野公園をぶらぶら。紅葉を見るにはまだ微妙に早いですが、銀杏は順調に育っているようで、どこにいっても銀杏のフローラルな香りが漂っていました。はじめのうちこそ鼻をヒクヒクさせて歩いていたのですが、そのうちチーズの臭いのように感じれてきて、気にならなくなりました。慣れってすごいなぁ。
出店が集まっているところを見つけたので覗いてみたら、小さなステージがあって準備をしている人たちがいたので開演まで待ってみました。しばらくして始まったのは、アルトサックス、コントラバス、キーボード、ドラム、全員二十歳前後4人のジャズ演奏。テンテンカルテットと言う人達だそうです。特に予定もないんで一曲聴いてみるかと軽い気持ちで聞いていたら、予想以上にうまくて、演奏が終わるまで30分以上にわたって聞き入ってしまいました。みんな楽しそうに演奏しているのがすごく印象的で、特に、こう、徐々に盛り上がっていって音楽が爆発するところがすごかった。テレビやラジオで時々ジャズを耳にすることはあるけど、やっぱりライブだと全然違いますね。それにしてもサックスはエロい。一番音を聞き取りやすい音域で、歌のように強弱が綺麗に聞こえて、他の3人、特にキーボードとドラムはどうしても音が薄っぺらだったのに対し、サックスは独壇場でした。室内のちゃんとしたピアノの演奏で聞いてみたいもんです。
演奏が終わった後は急に肌寒くなってきたので、上野公園を出てアメ横をぶらぶらしました。ものすごい人手。東京に出てきて早3年近く。都会は人が多いものだと慣れていたはずなのですが、いつもの新宿なんかよりずっと人が多くてびっくりしました。海鮮物を売っている人達は何故かみんな「センエンセンエン」と言っていて、非常に怪しい感じがしました。千円って言っているけど、値札は5千円とか3千円です。5とか3のところをわざとぼかして、千円だと思って声を掛けた客に5千円で売ったりしているのでは…。
上野について2時間半。もっといろいろ見て回りたかったのですが、急に調子が悪くなってきたので急いで帰りました。よくわからないのですが、頭がフラフラして軽い腹痛もしました。部屋について横になるとすぐに楽になったので、病気とかではないはず。もしかして、これが「人に酔う」っていう症状なのでしょうか? 基本的に人が多いのが好きで、今まで他の人が「人が多い場所は苦手」とか言うのがよく理解できない人間だっただけにびっくり。いい体験できました。
今日は早々と帰ってきてしまったので、近いうちに上野に再トライしてみようと思います。フェルメール展が12月14日までらしいので、それまでには行く予定。今度は人に酔っても大丈夫なように、あらかじめ休憩場所をみつけておこう。