誰か

昨日、寝る前に読み始めた本が面白くて面白くて、ついつい読み終わるまで起きてしまいました。既に外は明るい時間。結果、寝不足で無茶苦茶辛い一日でした。。。
そんなわけで今日は、眠いのをこらえるくらい面白かった、宮部みゆきの「誰か」。自転車事故の被害者と接点のあった主人公が、被害者家族の依頼で被害者の過去を調べていく話。宮部みゆきの小説、昔は好きでほとんど読んでいたのですが、だんだんとおもしろさを感じなくなり、「模倣犯」を最後に、宮部みゆきの本は読んでいませんでした。最近、本屋で新刊を見かけ、ああ、久しぶりに読んでみようかな、と思って図書館でこの「誰か」を借りたわけですが…この小説はおもしろかった。
僕の好きなワクワクやドキドキたっぷりの話なわけではありません。超能力を持った人間が登場するわけでも、計画的な殺人事件があるわけでもありません。普段は定時帰りの、家族を心から愛するサラリーマンが、ちょっとがんばって調べ物をする、地味な話です。それだけに、宮部みゆきの文章力をみせつけられた気がします。読んでいて読みやすく、かといって空虚な文でもない優しい文章。さすがプロ。

誰か Somebody (カッパノベルス)

誰か Somebody (カッパノベルス)