ジェットセットラジオフューチャー


ジェットセットラジオフューチャー

ジェットセットラジオフューチャー

スプレーを片手にインラインスケートで走り回り、グラフィティという落書きを街中に描いていくアクションゲームです。シリーズ三作目。

いかにも、「カッコいいだろ!」と言っているかのような作風が嫌いで一度もプレイしたことがなかったのですが、プレイしてみて悪い印象が全て消えました。おもしろいです。カッコいいです。

以前、人がプレイしているのを見たときは「難しそう」だと感じたのですが、実際に遊んでみるとそうでもありません。ゲームが下手な僕でも楽しく遊べるのですから、むしろ易しいほうかもしれません。ほとんどのアクションが半自動化されています。ジャンプしてガードレールに乗るときも、電柱をスケートで上る時も、警官に体当たりするときも、微妙に接触していればあとは自動的に乗ってくれます。当たり判定を広くしていると言えばいいのでしょうか。
そして、アクションが綺麗。タイミングよくボタンを押すと、アクションが淀みなく滑らかに繋がれます。華麗ななエフェクトとDJの声が盛り上げてくれるので、すごく気持ちがいいです。
気持ちがいいと言えば、一番気持ちがいいと感じたのが高いところからのジャンプ。ゲームをやっていて、ジェットコースターが坂を下るときのような気持ちよさを覚えたのは初めてです。広いマップをさーっと駆け抜けて、一気にジャンプ。カメラがうまくついてきてくれるのがニクイです。3Dゲームでのストレスを感じることなく、スピーディーで爽快感溢れるゲームに仕上がってます。

ただ、そういった爽快感を与えてくれる点が、逆に「自分で操作していない」という感覚をプレイヤーに与えている気がします。下手すればビートマニアのような、タイミングよくボタンを押すだけのゲームにも感じかねません。そのあたりの絶妙なバランスをとっているのかもしれませんが、カメラを完全に自動制御にして使用するボタンの数を削り、もっとタイミングに特化してくれてもおもしろいかもしれません。1キーアクションゲームにしたとしても十分おもしろいと思います。

そんなわけで、このゲームは9点。続編が出たら、僕は間違いなく買います。